4つの能力について書いています。
- リーダーシップ
- 生産性の概念
- マーケット感覚
- 自分のアタマで考えるスキル
前回はこちら。
マーケット感覚とは
ちきりん氏が定義するところのマーケット感覚とは、
「何を学ぶべきか?」「自分は何を売りにすべきか?」という
「本質的な価値」を見抜く、一段上のレベルの能力
参照 マーケット感覚を身につけよう---「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法 | ちきりん | 本 | Amazon.co.jp
です。
ロジカル・シンキングとは反対の考えで、会議室で話してる時間があるならちゃちゃっとつくって市場に訊いてみようよ、という感覚に近いかもしれません。
IT業界の考え方とマーケット感覚
市場に価値が有るものを見出して、投入しよう、というのは、GoogleやFacebookの立ち上がり方を非常に似ていると思います。
MIT Media Lab所長の伊藤穰一氏のプレゼンテーションにも以下の2枚のスライドが出てきます。
インターネット時代前のイノベーションモデル
大きな事業を始めるには、計画をたてるためにMBAの人を雇い、投資銀行やベンチャーキャピタルからお金を集め、そしてデザイナーやエンジニアを雇ってイノベーションをおこす事業を作っていました。
インターネット出現後のイノベーションモデル
インターネットのおかげでコラボレーションのコストが急激に落ちました。GoogleもFacebookもYahoo!も、誰からも許可無く学生が始めてしまいました。
なにかをつくって、そこからお金を集めて、最後にMBAを雇います。
参照:伊藤穰一: 革新的なことをしたいなら「ナウイスト」になろう | TED Talk | TED.com
公衆衛生も、インターネット出現後のモデルにシフトする
すでに私が、オンラインの大学院に通っているように、知識は全世界どこからでもアクセス可能になりました。しかし、課題は世界共通ではなく個別に抱えています。
健康という観点で、社会的、経済的、物理的、医学的に困っている人々に対して、調査し、実行プランを練り、改善していくことが公衆衛生の学問の使命だと私は思います。
公衆衛生の研究には、システマティックレビューだったり、ランダムサンプリングだっかり、万人が受け入れられる方法を証明すべきこともたくさんあります。
しかし、インターネット出現によって、困っていることをシンプルに解決していくということも重要だと考えます。
先進国の日常を、困っている地域で活かす
公衆衛生におけるマーケット感覚として重要なのは、「先進国の『当たり前』を困っている地域では行かせるのでは?」という発想です。
例えば、手洗い。
SARAYAという会社が、アフリカのウガンダで手洗いを普及するプロジェクトをおこなっています。
学校から帰ったら手洗いをすることが当たり前の私たちにもっとできることがあると思います。
まとめ
世の中の役に立つ「本質的な価値」を見つける能力も、公衆衛生には必要な能力です。
インターネットのおかげで以前よりまして活動しやすい環境が整っています。私個人としては、大学院が終わり次第、そういった「先進国の当たり前」を困っている地域にシェアしていけるような活動もしたいなと思っています。
ちゃお