身近な人の死について思うところがあったので、せっかくだし文章にまとめてみようと思います。
大切な人が亡くなった悲しみは消えない
のかもしれない。
17歳のとき、ふたりの祖父を亡くした。
25歳のとき、祖母を亡くした。
26歳のとき、父を亡くした。
28歳のとき、もうひとりの祖母を亡くした。
父と話したいなーと思うことがある
社会人5年目、やっと大人になってきた。
大人の苦労の、ひとつやふたつ、身にしみて経験するようになってきた。
そんなとき、父と話したいなーと思うことがある。
何を話せばいいかわからないけど、お好み焼きを食べながら、仕事の話をもっとしたかった。
祖父に戦後の話を聞きたいなーと思うことがある
母方の祖父は、戦時中、満州にいた。
病気で日本に帰って広島の田舎にいたときに、広島市内できのこ雲があがったのを見たそうな。
焼け野原の広島。祖父はそこから友人と起業して、会社の経営をずっとしていた。
企業とは?経営とは?人とは?もっと聞きたいことがたくさんあった。
父方の祖父は、知覧で特攻隊として戦いに出ようとしていた。出発日は、1945年8月16日だった。
自分がこの世に生を受けたのは、奇跡のような気さえする。
ただ、この話を祖父から直接聞いたことがない。知覧にいたという話は聞いた。それ以上の話は聞いていない。
祖父は話したくなかったかもしれないが、聞いておくべきだった。
年を経るについて
考えることが増える。解決できないこともある。
もちろん、小さい頃にはわからなかった、人の深みなども理解できるようになる。
そんなとき、会いたい人はもうそばにいない。
日本ならではの感覚なのか
日本は、長寿国家である。
2016年版のWHOの調べでは、日本人の平均寿命は83.7歳で、世界で首位である(日本、長寿世界一を維持 WHO調べ 平均寿命83.7歳 :日本経済新聞 )。
おとなになって、「祖父と父と話をしたい」という概念すらない国だってあると思う。
周りの人が長生きなのは、幸せなことだと思うので
世界が人口爆発して食糧危機が訪れるとかなんとかがなければ、世界中の人々が長生きして仲良く生きてほしいと思っている。
統計と感情
父は癌でなくなった。ひとりの祖父も癌で、もうひとりの祖父は腎臓病を患ったのち心筋梗塞で亡くなった。
みんな、統計どおり、上位2つの病気でなくなっている。
だけど、83.7歳が平均じゃなかったのかよ!とも思う。平均という意味は知っているけど、もうちょっと父は歳を重ねてもよかったんじゃないか!とも思う。
数値で示される納得感と、自分の中に渦巻く感情は、何ら関係がないことがわかった。
身近な人の死は悲しい、そして消えない
やっぱり悲しいし、話をしたいと思う。
そんなことできないものも、よくわかっている。
だからこそ、一生懸命に生きなきゃいけないし、伝えるべきことは伝えなきゃと思う。
まとまりがないが、これで終わり。
ちゃお。