3人の研究者の方々と話をしました。
2人は、物理学博士を持っている夫婦でした。妻の友人です。
もうひとりは、私の大学時代のゼミの同級生です。アメリカの大学(博士課程)で、経済学の研究をしています。
いくつかのことに気づきました
彼らは、
- 人の話を最後まで聞く
- 人の話に乗っかった話は展開しない
- 適切な質問によって会話を盛り上げる
- 自分の話をするときは、前提をきちんと話す
という共通点があると思いました。
人の話を最後まで聞く
会社に入ると、人の話を最後まで聞かない人に多く出会います。自分の論理を展開したがります。
しかし、研究者たちは、熱心に私の話を聞いてくれました。語尾に「だよね」などをかぶせることもなく、楽しそうに話を聞いてくれました。
私は話をするときに、前提=>ポイント=>落ち(落ちない時もしばしば)で話したいので、熱心に聞いてくれることに非常に感動しました。
話を聞く能力がいかに重要か、話す側になって初めて気付きました。
人の話に乗っかった話は展開しない
彼らは、話を最後まで聞いてくれたので、話が途中で折れません。なのでよくある「割り込み話」というのが存在しませんでした。
それはそれは、素晴らしい食事の場でした。
適切な質問によって会話を盛り上げる
話を聞くといっても、(私の会った)研究者たちは黙っているわけではありません。
純粋な気持ちで
- なぜそう思ったか?
- どういう背景があったか?
- それは、こういう前提があるからだよね?
など、場面に応じた質問がとても適切です。
話している方も、「そうだ、それも説明しなくては!」と自然に思えます。
話をよく聞いているからこそできるスキルであり、純粋な興味というマインドを持ってるからこそできることだなーと心底感動しました。
自分の話をするときは、前提をきちんと話す
そして、研究者たちが自分の話をするときは、
- さっきの話を聞いて、共通する話がある
- 先日、シンゴジラを観てきたんだけど
など、ものすごくわかりやすい前置きをしてくれます。
「そんなの、私だって前置きするよー」と思う方もいるとは思いますが、先に書いたことを全部満たしたうえで前置きされると、めちゃくちゃ話が頭に入ってきます。
話を頭に入れる準備ができているのです。
まとめ
大学院の勉強や日々の経験を、きちんと考えアウトプットするのが私は好きです。ときとして、自分は考え過ぎか?真面目すぎか?と思うこともあります。
しかし、この経験を通して、「日頃から考え事をしていたよかったなー」と思いました。こんなに興奮する知的体験は久しぶりでした。
互いにリスペクトして、きちんと話ができるというのは素敵なことです。何人かの友人との会話も、上記のことが成立しているから、話していて楽しいんだとわかりました。
- 人の話を最後まで聞く
- 人の話に乗っかった話は展開しない
- 適切な質問によって会話を盛り上げる
- 自分の話をするときは、前提をきちんと話す
当たり前のことを、当たり前にできるヒトになりたいと思います。