Module 7、無事に終了。
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7つ目のModuleを無事に終え、新しい年である2017年を迎えることができました。
公衆衛生(MPH)の勉強を始めたのは2015年10月。気づけば1年3ヶ月が経過しました。Module 1〜4までは、どういった内容だったかをしっかりまとめていましたが、2016年も後半に入ってくると勉強と仕事の両立がしんどくて、まとめる時間が全くありませんでした。
[参考:過去のまとめ]
- Module 1が終わりました(前編)〜"Practicing and Promoting Public Health in a Global Context"〜 - オンラインで修士号を取ろう!The Road to Get MPH
- Module 1が終わりました(後編)〜"Practicing and Promoting Public Health in a Global Context"〜 - オンラインで修士号を取ろう!The Road to Get MPH
- Module 2が終わりました〜”Generating and Evaluating Public Health Evidence"〜 - オンラインで修士号を取ろう!The Road to Get MPH
- Module 3 を振り返ろう〜!のコーナー - オンラインで修士号を取ろう!The Road to Get MPH
- エッセイ#04:The Leader Who I Admire: Changing Agent - オンラインで修士号を取ろう!The Road to Get MPH
ざっくりですが、Module 5〜7の内容をまとめます
Module 5:Monitoring and Evaluation of Systems and Programmes
目的:公衆衛生のプログラム(例:ある地域のHIVのキャンペーン)やインターベンション(例:エボラ出血熱の拡大を防ぐ活動)に関して、どのようにそれらの活動を評価するのかを学ぶこと
評価を行うにあたって基本的なフレームワークとして
- 計画
- 実施
- 評価
を効率的に実施する方法を学びました。
以下(Figure 1)のような図表をグループワークで作成する課題もあり、クラスメイトとのコミュニケーション量が圧倒的に増えたModuleでした。
Module 6:Health Economics and Governance
目的:ヘルスケア市場や医療保険制度に関する消費者や組織の行動を理解するとともに、医療経済学の評価手法を通して実際にどんなことがおこっているかを説明するチカラをつけること
このモジュールでは、簡単なマクロ経済学、ミクロ経済学を勉強して、その後ミクロ経済学の応用である医療経済学を学びました。
以下(Figure 2)のようなグラフを実際に書いて説明するのは、大学のゼミ以来でしたのでとても楽しく授業に参加できました。(経済学を全く知らないクラスメイトは、ヒイヒイ言いながら授業を受けてました。)
Module 7:Managing Crisis and Disasters
目的:災害マネジメントにおいて必要とされるプロセスと戦略の知識を身に付け、自然災害以外にも人的災害、テロリズムなどにおいても深い理解がすること。
災害マネジメントの基本として
- mitigation:予防
- response:緊急対応
- recovery:復興
の3つのフェーズがあります。実は、予防には、mitigationとpreventionがあり、
- mitigation:危機が起きたときに、被害が最小になるような対策
- prevention:危機が起きたとき、災害にならないような対策
勉強してて「なるほどなー」と思ったのは、すべての危機(Hazards)が災害になるわけじゃないということです。確かに、日本に来る台風がすべて災害になるわけではなく、対策をしてきちんと耐えられるものであれば、それは危機でしかない、とのことでした。
加えて、重点的なグループワークを通して
- 国連の各機関の、災害時の連携の仕方
- 赤十字(IFRC)の立ち位置
- 災害が起きたときの、NGOとのコミュニケーション
など、ステークホルダーとの連携方法について学びました。
個人的には、テクノロジーの進化が、災害マネジメントのあり方を変えているというトピックが面白かったです。
国際赤十字赤新月社連盟が2013年に出した“World Disasters Report 2013 – focus on technology and the future of humanitarian action”をぜひ読んでいただきたいです。
International Federation of Red Cross and Red Crescent Societies (2013) World Disasters Report 2013 – focus on technology and the future of humanitarian action [Online] Geneva: IFRC. Available from: http://www.alnap.org/resource/10054.aspx (Accessed on November 29, 2016)
Module 7が、一番楽しめた科目だったかもしれません。
まとめ
2016年の下半期で以下のことを勉強しました。
- Module 5では、評価について。
- Module 6では、医療経済学について。
- Module 7では、災害マネジメントについて。
あたりまえのように
- 2週間に、1本のレポートと1本のエッセイがあります。
- 2週間のうち、10日間はグループワークです。
正直、課題の量も多くて、寝不足で半泣き状態で勉強してました。妻にも八つ当たりしそうになったり、散々でした。体重も結構増えましたw
ですが、自分が成長している実感はありますし、なにより考えてアウトプットすることが何より楽しいです。
日々是精進。ちゃお。