4つの能力について書いています。
- リーダーシップ
- 生産性の概念
- マーケット感覚
- 自分のアタマで考えるスキル
前回まではこちら。
自分のアタマで考えるスキルとは?
大きく3つあると思います。
- イシューを抽出するスキル
- ロジカルに問題を切り分けたり、説明したりするスキル
- 理想を描いて、現実的な一歩を提案できるスキル
1. イシューを抽出するスキル
これは、ぜひとも名著「イシューからはじめよ」を参考にしていただきたいです。
この本は、2つ目の「生産性の概念」のでも説明しましたが、
イシュー度とは、自分の置かれた局面で問題に対する答えを出す必要性の度合いである。解の質とは、そのイシューに対してどこまで明確に答えを出せるかの度合いである。
仕事をしていると、上司から課題を提供してもらったり、課題が自然と発生したりすると思います。
ただ、それが本当に解くべき課題ということは多くないと思います。
公衆衛生の課題も一緒で、起こっている事象に対して、きちんと課題を設定することがなによりも大切です。
2. ロジカルに問題を切り分けたり、説明したりするスキル
ロジカルというと、人はすぐにロジカルシンキングを思い浮かべると思います。
「空」→「雨」→「傘」の順番で、課題に対してきちんと解を出すことは、もちろん重要です。
上司へのレポーティングの際も、
- 前提の共有
- 課題を説明
- だから、こうしていきたい
と説明するだけで、話が前に進みやすいと思います。
ただ、もうひとつ欠かせないスキルがあります。システム思考です。
実例をSlideshareから。
http://www.slideshare.net/yukke0704/ss-10533844
組織を動かしていく際に、ひとつの解決策をおこなっても、組織がうまく機能しないことがあります。というのも、ものごとは必ず連鎖をしているので、その順番と影響範囲を意識しないときちんと解決できない、という考え方です。
ロジカルに切り分け、システム的に解決策の実現性を検討する。この2つができて始めて課題を解決できます。
3. 理想を描いて、現実的な一歩を提案できるスキル
自分のアタマで考えなければならないものとして、もっとも難しいのは、理想を描くことです。絵に描いた餅ではなく、未来を示すこと。
未来を示したり、事業の価値を語ったりすると、しばしば失笑されます。
例えば、日本代表ラグビーの話。
元監督のエディー・ジョーンズは、監督に就任した時から南アフリカに勝てると信じていたそうです。
その夢を語っても、スタッフとチームメンバーは失笑して話を聞いているだけだったそうです。
現実として、2015年のWカップで、ラグビー日本代表は南アフリカを倒すわけですが、これはリーダーがきちんと未来を示した成果であるといえます。
ここで、大切なのは未来や価値を示すだけではいけないということ。
1と2であげたスキルとともに、明日行うべきこと、1ヶ月後の状態、3ヶ月後の状態をきちんと示して実行していくことが重要です。
いきなり大きなハードルをかかげるのではなく、実現可能なプランを確実にやっていくチカラは大切です。
まとめ
一概に「自分のアタマで考える」といっても、多くの要素で構成されています。オンライン大学院をやっていても、クラスメイトの中にはものすごい思考力の方と、そうでもない方がいます。世界を超えて話を進めていくには、持つべきスキルなので自分自身ももっと高めていきたいです。
自分のアタマで考えるスキル
- イシューを抽出するスキル
- ロジカルに問題を切り分けたり、説明したりするスキル
- 理想を描いて、現実的な一歩を提案できるスキル
ちゃお